臨床研修

研修修了基準

  • 1.経験すべき症候29項目、経験すべき疾病・病態26項目、CPCレポート、地域医療レポートを提出すること。
  • 2.医師法第16条の2第1項に規定される臨床研修に関する省令「臨床研修の到達目標、方略及び評価」に基づくものとする。※EPOCで必要とされている事項について登録する。
  • 3.上記の履修を修了した臨床研修医を対象に、研修管理委員会にて修了判定報告を行う。認定された場合、臨床研修修了証授与となる。
  • 4.上記の履修を修了できなかった臨床研修医については、同一プログラムで引続き研修期間の延長を行うこととする。

臨床研修修了の条件

(1)研修期間

  • 休止期間の上限:2年間を通じて90日間以内(研修施設において定める休日を含めない)
  • 休止の理由:妊娠,出産,育児,傷病等の理由,研究,留学等の多様なキャリア形成のため,又はその他正当な理由(正当な理由かどうかはプログラム責任者が判断)
  • 正当な理由で91日以上休んだ場合⇒不足した期間を研修して修了することができる

(2)到達目標

a) 医師としての基本的価値観 (プロフェッショナリズム)に関する評価

  • 1.社会的使命と公衆衛生への寄与
  • 2.利他的な態度
  • 3.人間性の尊重
  • 4.自らを高める姿勢

b) 資質・能力に関する評価

  • 1.医学・医療における倫理性
    診療,研究,教育に関する倫理的な問題を認識し適切に行動する
  • 2.医学知識と問題対応能力
    最新の医学及び医療に関する知識を獲得し,自らが直面する診療上の問題について科学的根拠に経験を加味して解決を図る
  • 3.診療技能と患者ケア
    臨床技能を磨き,患者の苦痛や不安,考え・意向に配慮した診療を行う
  • 4.コミュニケーション能力
    患者の心理・社会的背景を踏まえて,患者や家族と良好な関係性を築く
  • 5.チーム医療の実践
    医療従事者をはじめ,患者や家族に関わる全ての人々の役割を理解し連携を図る
  • 6.医療の質と安全の管理
    患者にとって良質かつ安全な医療を提供し,医療従事者の安全性にも配慮する
  • 7.社会における医療の実践
    医療の持つ社会的側面の重要性を踏まえ,各種医療制度・システムを理解し地域社会と国際社会に貢献する
  • 8.科学的探究
    医学及び医療における科学的アプローチを理解し,学術活動を通じて医学及び医療の発展に寄与する
  • 9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢
    医療の質の向上のために省察し,他の医師・医療者と共に研鑽しながら後進の育成にも携わり,生涯にわたって自律的に学び続ける

c) 基本的診療業務に関する評価

  • 1.一般外来診療
    社会的使命を自覚し,説明責任を果たしつつ,限りある資源や社会の変遷に配慮した公正な医療の提供及び公衆衛生の向上に努める
  • 2.病棟診療
    急性期の患者を含む入院患者について,入院診療計画を作成し患者の一般的・全身的 な診療とケアを行い,地域医療に配慮した退院調整ができる
  • 3.初期救急対応
    緊急性の高い病態を有する患者の状態や緊急度を速やかに把握・診断し,必要時には応急処置や院内外の専門部門と連携ができる
  • 4.地域医療
    地域医療の特性及び地域包括ケアの概念と枠組みを理解し,医療・介護・保健・福祉に関わる種々の施設や組織と連携できる

(3)適性

  • 1) 安心・安全な医療が提供できるか
  • 2)法令・規則を遵守できるか
  • 研修プログラム
  • 臨床研修の到達目標、方略及び評価
  • 各診療科の研修実施要項
  • 研修医が単独で行うことのできる診療行為
  • 研修医セミナー
  • 研修評価
  • 研修修了基準
  • 地域医療研修施設紹介
  • 研修修了後の進路

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