研修医数が1学年15名前後で、病院の規模・病床数・症例数から考えると適度な人数であり、いずれの診療科においても経験の偏りが生まれることなく、皆、万遍なく豊富な経験を積むことができます。また各科指導医の先生方も研修医全員のことを把握しているため、全員に行き届いた適切な指導を受けることができます。
選択期間が長いため、各自の希望に沿った研修計画を立てることが可能です。また選択科を幅広く設けているので、各研修医の個性・意欲を重視したプログラムの設定が可能です。
当センターでは災害拠点病院でもあり、365日24時間体制で救命救急センターが重症患者を受け入れています。救命救急センターの研修を行うことによって、重症患者に対応できる臨床能力を養うことができます。一方、約56万人の人口をかかえ、東京都内でも人口増加の著しい多摩地区である当センターは、住民の健康を守る中核病院であり、多様な疾患を経験することが可能です。
各診療科の研修では、厚生労働省が規定した「卒後臨床研修の到達目標」を十分経験できるように、指導医が熱意を持って研修医教育を行っています。入職時のオリエンテーションでは医療安全、感染症対策、輸血手順を学修します。さらに月1回開催される医療安全の委員会に参加し、インシデント報告の意義を認識し、積極的に提出するよう奨励しています。
卒後臨床研修センターの専属スタッフ4名が、研修医の研修内容をはじめ、生活指導、人生相談まで細かなサポートを行っています。また、センター長補佐2名を含む若手指導医がメンターとしてキャリア形成をはじめ生活上のさまざまな悩みや相談を受け、アドバイスしています。